ニッサン キックス（KICKS）［P15型］自動車保険料を見積り相場と目安。シリーズハイブリッドe-POWER搭載コンパクトSUV！

ニッサン「キックス」は、2020年に国内にブランニューモデルとして発売されたコンパクトSUVです。

「国内に」と前置きがあるのは、実はこのキックス、海外ではすでに販売されていたグローバルモデル。

ブラジル、北米、中国等で販売実績があり、満を持しての日本導入となりました。

今回はそんなニッサン キックス［P15型］について、年齢別・条件別に自動車保険料金の相場と目安を調査したいと思います。

NISSAN KICKS［画像出典：https://www3.nissan.co.jp/］

ニッサン キックスとは

NISSAN KICKS［出典：https://www3.nissan.co.jp/］

キックスは、世界的な人気となっている「コンパクトSUVカテゴリ」に投入された、日産自動車のグローバルモデルです。

コンパクトなサイズ（全長4,295mm×全幅1,760×全高1,585mm）ながら、広い室内や荷室を持ちあわせ後席足元にも余裕があり、汎用性に優れたパッケージングが評価されています。

エクステリアデザインは同社のジュークなどと比べれオーソドックスにまとめてあり、シャープな薄型LEDヘッドライトとVモーショングリルのコンビネーションもスタイリッシュで好感が持てます。

インテリアは、シンプルですがセンスの良さを感じさせます。

インパネ・ドアトリムクロス、シート生地にはステッチ入りの合皮素材を配し上質感を演出しています。特にツートンインテリアエディションにおいては、ブラック＆オレンジタン、またはブラック＆ベージュとのコーディネートとなり、シートも全面合皮素材にアップグレードされ上質な中にもアクティブさがプラスされています。

NISSAN KICKS［出典：https://www3.nissan.co.jp/］

国内向けのキッスクにおいては、なによりe-POWERの導入が大きなニュースです。

ガソリンで発電し、100％電気で走るシリーズハイブリッドの「e-POWER」。搭載された1.2Lエンジンは発電専用であり、その電力によってフロントモーター［95kw/260Nm］を駆動します。

遅れて登場した4WDモデルには、さらにリアモーター［50kw/100Nm］が追加されます。完全電動4WD（e-POWER 4WD）として、あらゆるシーンで安定感のある快適な走りを実現しています。

100％モーターによる駆動となるため、レスポスがよく力強い加速を得られると共に、好燃費で静粛性も高いというメリットもあります。

キックス国内モデルはこのe-POWER専用モデルであり、その点でグローバルモデルと大きく異なります（e-POWERモデルは日本とタイでのみ販売されている）。

2WDモデルは車重1350kgと軽量で、WLTCモード21.6km/Lと燃費も非常に良好です。4WDモデルでも車重は1.5ｔを下回り（1480kg）、WLTCモード19.2km/Lの高燃費を誇ります。

先進技術もふんだんに取り入れられ、「Nissan Intelligent Mobility（ニッサン・インテリジェント・モビリティ）」の一環としてインテリジェント エマージェンシーブレーキを含む、幾つもの予防安全機能や運転支援機能が搭載されており、ドライバーの負担軽減や危険回避に大きく貢献しています。

購入しやすい価格設定でもあり、スタイリッシュで使い勝手の良いコンパクトSUVを求める方にはお勧めです。

NISSAN KICKS［出典：https://www3.nissan.co.jp/］

グレード	概要		価格
X	●ハイブリッド（e-POWER） 1.2L＋フロントモーター Nissan Intelligent Mobility	2WD	3,083,300円
X ツートーンインテリアエディション			3,218,600円
X 90周年記念車			3,257,100円
AUTECH			3,437,500円
X FOUR	●ハイブリッド（e-POWER） 1.2L＋フロントモーター＋ リアモーター Nissan Intelligent Mobility	4WD	3,346,200円
X FOUR ツートーンインテリアエディション			3,481,500円
X FOUR 90周年記念車			3,520,000円
AUTECH			3,700,400円

※「AUTECH」バージョン、およびLV(福祉車両)については割愛

保険料金シミュレート見積り条件

それでは保険料金のシミュレート見積もりをしていきましょう。今回見積もり条件とした内容を記述しておきます。

●見積もり条件

保険料金 見積もり条件
見積タイプ	年齢	年齢条件	等級	免許色
タイプ20	20歳	全年齢補償	8	グリーン
タイプ21	21歳	21歳以上補償	9	グリーン
タイプ26	26歳	26歳以上補償	14	ブルー
タイプ30	30歳	30歳以上補償	18	ゴールド
共通条件
・年間走行距離：【 5000km未満 】
・運転者限定：【 本人・配偶者限定 】
・事故あり係数：【 なし 】
・対人・対物：【 無制限 】
・人身傷害：【 5000万円 】
・搭乗者傷害：【 なし 】
・車両保険(ありの場合)：【 フルカバー[免責５-10万] 】

今回は記名被保険者（契約車両を主に運転する人）の年齢別に4タイプ「タイプ20」～「タイプ30」で見積もりを取得します。

ニッサン キックスの保険料金シミュレート見積り結果！

NISSAN KICKS［出典：https://www3.nissan.co.jp/］

それでは自動車保険料金をシミュレートした見積り結果を見てみましょう。

2025年 保険料金シミュレート結果 ［ 年間保険料 ］
NISSAN キックス X ツートーンインテリアエディション（2WD）
見積タイプ	車両保険なし	車両保険あり
タイプ20 (全年齢補償)	55,630円	164,080円
タイプ21 (21歳以上補償)	30,110円	85,840円
タイプ26 (26歳以上補償)	20,390円	55,620円
タイプ30 (30歳以上補償)	12,980円	34,060円

各タイプでは記名被保険者(主にその車を運転する人)の年齢以上の運転者のみを補償対象とする年齢条件割引を前提にしています。年齢を重ねるにつれ順当に保険料金が割安になっていくのがハッキリ分かりますね。

こちらは一定の条件をもとにシミュレートした結果なのであくまでも参考としてお考え下さい。

ニッサン キックスの保険料金ポイント！

NISSAN KICKS［出典：https://www3.nissan.co.jp/］

それではニッサン キックスの保険料金に関わるポイントを確認しておきましょう。

保険料金に関わるポイント

Nissan Intelligent Mobility 　ASV割引の適用 　エコカー割引の適用 　型式別料率クラス

ポイントとしては上記の4つが挙げられます。それでは順に説明していきます。

▼ Nissan Intelligent Mobility

キックスには、Nissan Intelligent Mobility（ニッサン インテリジェント モビリティ）の一環として先進安全装備「セーフティアシスト」が用意されています。

これにより、いわゆる自動ブレーキである「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」は全車標準装備となっています。

また、高速道路での長距離運転をサポートする運転支援システム「プロパイロット」と「インテリジェント LI（車線逸脱防止支援システム）」も標準機能として全車搭載されています。

その他、2台前を走る車両を検知し注意を喚起する「インテリジェント FCW（前方衝突予測警報）」、踏み間違いによる衝突回避をアシストする「踏み間違い衝突防止アシスト」、空から見下ろしたような映像で駐車を支援する「インテリジェント アラウンドビューモニター」も標準装備。

車両後方のカメラ映像をミラー面に映し出し後方視界を確保する「インテリジェント ルームミラー」は、グレードによって標準装備またはオプション装着が可能です。

※2024年5月マイナーチェンジ以降の情報となります。

Nissan Intelligent Mobility［出典：https://www.nissan.co.jp/］

これらによりキックスは「セーフティ・サポートカー、またはセーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」に該当しているとともに、衝突被害軽減ブレーキ等が一定の性能を有していることを国土交通省が認定する「衝突被害軽減ブレーキ（AEBS2）」および「ペダル踏み間違い急発進抑制装置（PMPD）」の認定車でもあります。

2021年度JNCAP総合評価においても最高ランクの「自動車安全性能2021ファイブスター賞」を獲得。高い安全性能が評価されています。

「Nissan Intelligent Mobility」の様々な運転支援機能（ASV）によって劇的に事故を減らすことが可能となり、型式別料率クラスへ高評価として反映されます。

料率クラスの高い評価はそのまま保険料低減へとつながります。

▼ ASV割引適用

前述のNissan Intelligent Mobilityによって、キックスには「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」が全グレードに搭載されています。

これはニッサンで言うところの衝突被害軽減ブレーキ（AEB）、いわゆる自動ブレーキ機能です。これによって各保険会社でASV割引（保険料金一律9％割引）を受けることができます。

ただし、ASV割引適用終了はその型式の自動車が発売された年度に「３年」を加算した年度の12月末日になります。その為、キックスについてはモデルによって適用期間の違いがあります。

2022年7月マイナーチェンジ前のモデルについては、AEBを搭載はしているものの、適用期間はすでに終了しており残念ながらASV割引は対象外となります。

マイナーチェンジ以降のモデルについては、保険開始日が2025年12月末までなら割引が受けられます。

ASV割引の適用

割引あり 2022年7月MC後 モデル 2025年12月末まで （ 保険始期日 ）

また、いずれ割引適用からは外れますが、AEBを含めた「Nissan Intelligent Mobility」の事故予防効果は型式別料率クラスに十分反映されており、ASV割引適用が終了したからと言って必ずしも保険料金に不利という事でもありません。

▼ エコカー割引の適用

キックスは全てのモデルがハイブリッドカーであり、一部保険会社にてエコカー割引が適用になります。

エコカー割引を受ける保険会社によっても変わってきますが「新車購入の場合で多くは２年程、最長で４年間」割引きを受ける事ができます。

割引率は3%、または一律1000円引き程度となっている事が多いです。

エコカー割引の適用

割引あり （ 割引適用条件は保険会社により異なる ）

▼ 型式別料率クラス

ニッサン キックス については、2022年7月マイナーチェンジ前後と駆動方式（2WD/4WD）の種別によって3つの型式が存在します。

型式ごとに料率クラスの評価がなされ、この評価が保険料金の増減にも直結します。

・型式別料率クラス［2025年］

NISSAN KICKS 型式別料率クラス
車種	駆動	型式	対人	対物	傷害	車両	ASV割
キックス ※2022.07 MC以前	2WD	P15	7	8	7	9	×
キックス	2WD	RP15	7	9	9	12	〇
	4WD	SNP15	6	9	11	11	〇

※ASV割：[ 〇 割引あり / × 割引なし ]
※料率クラスは17段階評価

『ASV割』項目は型式別にASV割引の対象かどうかを表しています。キックスに関しては衝突被害軽減ブレーキ（AEB）が全車搭載されていますので、前述の適用期間内であればASV割引が適用されます。

キックス全体としての型式別料率クラス評価は、「標準」に当てはまるかと思います。保険料金的には「影響は小さい」となります。

ニッサン キックス 料率クラス評価 （保険料金への影響）

★★★☆☆ 標準 （ 保険料金への影響は小さい ）

※★5段階［ とても悪い / 悪い / 標準 / 良い / とても良い ］

「標準」評価となっていますが、マイナーチェンジ後モデル［RP15/SNP15型］の車両項目クラスについては、『11～12』と良くありません。車両保険をセットした場合、保険料金は高くなる傾向となるでしょう。

もちろん、車両金額や契約内容によっても実際の保険料金は変わってきます。

ニッサン キックスの保険料金を簡単にいえば！

NISSAN KICKS［出典：https://www3.nissan.co.jp/］

ニッサン「キックス」は奇をてらわない正統派SUVスタイルをとりつつ、e-POWERという強力な個性を打ち出しています。

車内・荷室の広さや使い易さとともにファッショナブルなイメージも取り入れていて魅力的な車に仕上がっていると思います。

e-POWERを武器に国内コンパクトSUVマーケットに果敢に挑んでおり、スタイリッシュな都会派SUVを望む向きには人気となりそうですね。

それでは、ニッサン キックスの保険料金を簡単にいえば！