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現行国産スポーツ車両料率クラス一覧。最も評価の高いモデル低いモデル2018ランキング!!

現行国産スポーツ料率クラス1

その昔、車といえばスポーツモデルがフラッグシップとなり憧れの存在となっていました。
ところが今の世ではエコが叫ばれ、車と言えば環境性能が優先となっています。

スポーツカー・スポーツモデルは景気の低迷とともに影が薄くなり廃れていきました。

しかし、そんな情勢であっても車に対してスポーツ性を求めるニーズはやはり存在しています。とかく景気が悪くなると真っ先に販売中止に追いやられてきたスポーツモデルですが、最近では徐々に景気も回復傾向にあることから復活の狼煙があがっています。

今回は、そんな中でも現在も継続販売されているまさに現役のスポーツカー・スポーツモデルの車両料率クラス(型式別料率クラス)に注目してみたいと思います。

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今回、現行で販売中の国産スポーツカー・スポーツモデルについて調査するうえで、スポーツカーの定義についてはかなり迷いました。

どこまでがスポーツカーでどこまでがフツーの乗用車なのか。また、他にも「スポーティーカー」や「GTカー」といった、またあやふやな呼称も存在します。スポーツカーって一体なんだ?と改めて自問自答してしまいました。

結局、論理的にキッチリ定まった回答は難しいので、そのスタイルや試乗レビュー、メーカーでの明示的なポジションなどを参考に私個人の独断と偏見で掲載する型式は決めています。ですのでご覧になる方によっては、納得できない部分もあるかと思いますがご容赦ください。

今回はスポーツカー&スポーツモデルとして、車種そのものがスポーツ性の高いものと、ある車種の中でスポーツ性を高めたモデルとして存在するものをエントリーしています。

ミニバンやSUVはスポーツモデルであっても、さすがにこれは違うだろうという事で対象外としています。しかし、ハイブリッド車種のスポーツモデルは存在として貴重との判断でリストに加えました。

こちらの料率クラス一覧表では、料率クラスの変動が分かりやすい様に、昨年からの悪化した補償項目については「ピンク」、改善した補償項目については「グリーン」でセルに色を付けています。

これによって料率クラスの変動を把握することができると思います。変動は、それぞれ昨年より1ポイントのアップまたはダウンとなります。

また、2018年より始まりました「AEB(衝突被害軽減ブレーキ)搭載車の割引制度」の対象かどうかも[AEB]項目を追加して表記しています。

それではご覧下さい、現行モデル国産スポーツカー&スポーツモデルの車両料率クラス一覧はこちら!

・現行国産スポーツ料率クラス一覧表

2018年 現行国産スポーツ料率クラス表
TOYOTA 型式 対人 対物 傷害 車両 AEB
86 ZN6 3 4 3 5 ×
ヴィッツGR SPORT“GR” NCP131 4 4 4 4 ×
ヴィッツ HYBRID GR NHP130 4 4 4 3 ×
アクア GR SPORT NHP10 5 5 5 4 ×
プリウスα GR SPORT ZVW41W 5 5 5 5 ×
マークX 350RDS GR SPORT GRX133 4 4 4 5 ×
LEXUS 型式 対人 対物 傷害 車両 AEB
LC URZ100 6 5 4 8
GWZ100 6 5 4 8
RC GSC10 6 3 4 5 ×
AVC10 4 4 4 6 ×
ASC10 4 3 4 7
RC F USC10 5 3 4 6 ×
GS F URL10 6 6 4 8
NISSAN 型式 対人 対物 傷害 車両 AEB
マーチ NISMO K13改
K13※参考 4 4 4 3 ×
GTR R35 3 1 4 7 ×
フェアレディZ Z34 6 4 4 6 ×
スカイラインクーペ CKV36 4 4 4 5 ×
ノート e-POWER NISMO HE12 4 5 4 5
ノート NISMO S E12改
E12※参考 4 4 4 3 ×
HONDA 型式 対人 対物 傷害 車両 AEB
NSX NC1 6 5 4 8
シビックTypeR FK8 4 4 4 6
フィット RS GK5 5 3 4 4 ×
SUBARU 型式 対人 対物 傷害 車両 AEB
BRZ ZC6 4 4 4 6 ×
WRX Sti VAB 6 4 4 5 ×
WRX S4 VAG 3 3 4 5 ×
レヴォーグ Sti Sport VMG 3 2 4 5 ×
MAZDA 型式 対人 対物 傷害 車両 AEB
ロードスター ND5RC 5 3 4 5 ×
ロードスター RF NDERC 4 4 4 6
デミオ 15MB DJLFS 4 4 4 3
SUZUKI 型式 対人 対物 傷害 車両 AEB
スイフト RSt ZC13S 4 4 4 4
スイフトスポーツ ZC33S 4 4 4 4

ピンクセル:昨年より悪化(1ポイントUP)
グリーンセル:昨年より改善(1ポイントDOWN)
※AEB割:[ 〇 割引あり / × 割引なし ]
※参考:改付き型式の料率クラスが不明のためベース型式を参考掲載


スポーツモデルも含めてエントリー総数は25車種、型式数でいうと31型式となりました。

個人的には、スポーツカー車種以外にスポーツモデルも含めた割には少ないかなと感じましたが、皆さんはどう思いますでしょうか。

料率クラスとしては、リストにして改めて判る事があります。それは全般的に「車両項目クラス」が高めであるという事です。特にLEXUS系の高価な車はその傾向が顕著に出ていますね。

高級車の車両保険は高くつくと言うのはあながち間違いではない様です。

それにスポーツカー・スポーツモデルと言えば料率クラスは高い(悪い)のが一般的です。悪い言い方をすれば、それでこそスポーツカーだねと言えるのかも知れませんね。

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現行国産スポーツ料率クラス2

折角なので、今回エントリーされている現行スポーツ・スポーツモデルの中でどれが料率クラスとしてベストなのか、ランキングにしてみたいと思います。

総合ランキングの選出方法は当サイトではお馴染みの手法をとります。4つの補償項目クラス値(対人/対物/傷害/車両)の合計をクラス合計値として算出して値の小さいものからランキング上位へと選出します。クラス合計値が最も小さいものを「総合ベスト1」、最も大きいものを「総合ワースト1」とします。

クラス合計値が同じ場合は〝車両補償クラス〟値を除いたクラス合計値を算出して比較します。クラス合計値のカッコ内の数値が車両項目を除いたクラス合計値です。総合ベスト選出ではより小さい値のものを、総合ワースト選出ではより大きい値のものを優先します(車両保険は他に比べてオプション的要素が強く必須の契約ではない為)。

それでも優劣が付かない場合は複数の型式を同率1位として扱います。

さてさて、現行スポーツの中で最も料率クラス評価の高い車、そして低い車はどれなのか!?ランキングはこちらです!

現行国産スポーツ料率クラス総合 ベスト3
順位 メーカー 型式 合計
車種
rank1s SUBARU VMG 3 2 4 5 14(9)
レヴォーグ Sti Sport
rank2s NISSAN R35 3 1 4 7 15(8)
GTR
rank3s TOYOTA ZN6 3 4 3 5 15(10)
トヨタ 86
SUBARU VAG 3 3 4 5
WRX S4
現行国産スポーツ料率クラス総合 ワースト3
30位 LEXUS URZ100 6 5 4 8 23(15)
LC
LEXUS GWZ100
LC
HONDA NC1
NSX
最下位 LEXUS URL10 6 6 4 8 24(16)
GS F

それでは栄光のベスト3を見ていきましょう。

総合ランキング1位
2018年 現行国産スポーツ総合ランキング1位の栄冠は、スバル レヴォーグ Sti Sport「VMG」型の頭上に輝きました!

subaru_levorge_vmg_sti_sportレヴォーグ Sti sport VMG[出典:https://gazoo.com]

レヴォーグ Sti Sportはベース車両にDampMaticⅡを搭載したビルシュタイン製ダンパーを含む専用サスペンションを装備し、よりスポーツ性を高めたモデル。

排気量1.6Lと2.0LモデルがありますがVMGは2.0Lモデルになります。スバルの次世代水平対向エンジンFA20直噴ターボにAWDを組合せ、トランスミッションはCVTではあるものの強烈な加速を見せつけます。

また、運転支援システム「アイサイト」が標準装備されており、その料率クラス評価への貢献度は高く、今回の総合ランキング1位奪取についても大きく寄与しています。

総合ランキング2位

続いて総合ランキング2位の発表です。見事2位を奪取したのは、ニッサン GT-R 「R35」型です!

nissan_gtr_r35GT-R R35[出典:https://gazoo.com]

ニッサンGTRについては、もはや多くを語る必要もないでしょう。

日産自動車の誇るフラッグシップカーであり、プレミアムスーパースポーツであるGT-Rはあまりにも有名ですね。

570馬力を叩き出す専用開発の新世代3.8L V6エンジンVR38DETTにデュアルクラッチトランスミッションを搭載し、走行条件に応じて前後輪にトルクを0:100%~50:50%の範囲で配分する4WDシステム ATTESA E-TSで旋回性と加速性を高次元で両立しています。

1位のレヴォーグ Sti Sportはベースモデルと型式を共有しており料率クラス評価で有利であった点を考慮すると、スポーツ車種としての実質の1位はGT-Rであると言ってよいでしょう。特に対物項目クラスでは最高評価の『1』を獲得しておりスポーツカーとして賞賛に値します。運転支援システムもなくこの評価は素晴らしいです。車両項目クラスは『7』と高めですが、車両価格が1000万円超えからのスーパースポーツであればむしろ健闘していると思えます。

総合ランキング3位

料率クラス総合3位は、同率で2つの型式が受賞となりました。トヨタ 86 「ZN6」型スバル WRX S4 「VAG」型です。

toyota_86_zn6_red86 NZ6[出典:https://gazoo.com]

トヨタ 86は、トヨタとスバルの共同開発車であり、水平対向エンジン+FRレイアウトという世界で唯一の構成を備えた希少なFRスポーツです。トヨタ・スバルそれぞれの単独開発では決して存在し得なかった1台。

ノンターボながらリッター100馬力を達成した2.0L 4気筒エンジンは軽量な部類である車体とあいまってパワーも十分。姉妹車となるスバルBRZより料率クラス評価がいいのは、メーカーが異なることでのユーザー層の違いなのか、微妙なセッティングの違いからなのかは判然としません。

subaru_wrxs4_vagWRX S4 VAG[出典:https://gazoo.com]

スバル WRX S4は、スバルのフラッグシップスポーツ WRX Sti に比べるとややマイルドな万人向けのスポーツセダンとなります。

新世代の2.0L水平対向直噴ターボエンジン+AWDにCVTを組み合わせるスバル得意の構成でアイサイトも全車標準装備となっています。これによりスポーツ性と安全性、そして快適性を高い次元でバランスさせています。

料率クラス合計値はどちらも2位のGT-Rと同じく『15』と好評価でしたが、車両項目クラスを除く合計値判断により僅差で3位となりました。3位とはなったものの十分なクラス評価を得ている型式である事に変わりはなく堂々の表彰台です。

さて、ここからは残念ながら料率クラス評価の悪かったワースト3の発表です。

総合ワースト1位

lexus_gsf_url10レクサス GS F URL10[出典:https://www.goo-net.com/]

現行国産スポーツの中でもっとも料率クラスが高い(悪い)型式となったのはこちら、レクサス GS F「URL10」型

GS Fはトヨタの高級ブランドであるレクサスのスポーツカー。

“F”の称号は操る楽しさを象徴するレクサスのスポーツモデルに与えられるものです。GS Fはその“F”の系譜にあたるスポーツセダン。

搭載される5.0L V型8気筒エンジンは477馬力を発生し、その駆動方式は高級車らしく後輪駆動。そこに8-Speed SPDS(電子制御8速AT)を組み合わせる仕様となっています。

価格1000万円を超えるプレミアムカーという華やかな立ち位置とは裏腹に料率クラス合計値は『24』とかなりの凶悪ぶり。ワルそうに見えて実は高評価なGT-Rとは対極ですね。

総合ワースト2位

ワースト2については同率で3つの型式がラクインとなりました。しかもその内の2つはワースト1と同じレクサスブランドからとなっています。

その2つの型式とは、今回エントリーのレクサス LC「URZ100」型と、同じくLC「GWZ100」型の両型式になります。ワースト2の3型式のうち2つまでを同車種の型式で占める事態となりました。

lexus_lc_urz100レクサス LC URZ100[出典:https://www.goo-net.com/]

LC はLEXUSのフラッグシップFRクーペであり、「URZ100」型はGS Fと同じ大排気量5.0L V8エンジンに、世界最速レベルの変則スピードを達成したDirect Shift-10ATを採用したモデル。

一方「GWZ100」型はハイブリッドモデルとなっており、3.5L V6エンジン以外にもモーターを搭載し、新開発のトランスミッションと合わせマルチステージハイブリッドシステムと呼ばれる世界初の先進技術を採用しています。

そしてワースト2最後の型式はホンダ NSX 「NC1」型

honda_nsx_nc1ホンダ NSX NC1[出典:https://www.goo-net.com/]

こちらも誰もが知っているホンダが世界に誇るスーパースポーツですね。

エンジンは新開発3.5L V型6気筒ツインターボエンジン、それをリアミッドシップレイアウトに搭載し駆動方式は「SPORT HYBRID SH‐AWD(Super Handling‐All Wheel Drive)」と、もはや何だか分からないくらい先進的なもの。

エンジン以外に3つのモーターを持ちAWDで駆動するハイブリッドスーパースポーツとなっています。お値段も相当なもので、約2千4百万円と庶民には到底手の出ないレベルです。

これら3型式も料率クラス合計値は『23』とワースト1のGS Fと1ポイントしか変わらず、GS Fが現行スポーツの《ワースト王》だとすればそれこそ《ワースト三賢者》といった趣(おもむき)です。トヨタとしては高級ブランドLEXSUがワースト3(今回は同率2位まで)をほぼ独占という、なんとも不本意な結果に終わりました。

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ところで、GS FやLCなどは、最新の運転支援システムが導入されているにも関わらずワーストランキングですし、GT-Rなどは自動ブレーキなど一切なくともベストランキング入りです。これにはおそらく、現行モデルの販売時期が関係しているものと思われます。

GT-Rは2007年から現行モデルが継続販売されているため、正当に料率クラス評価ができるだけの十分な期間がありました。代わってGS Fは2015年に、LCは2017年にフルモデルチェンジし現行型式となっています。従って、高級プレミアムカーだけに始まりの料率クラスが高かったうえに評価期間が短く、十分に正しいクラス評価がしきれていない事も影響しているでしょう。

また、販売母数が少ないため極端に良い、または悪い方向に料率クラス評価がブレ易い事も留意しておきたい部分です。

その他、今回のデータから現行国産スポーツとして掲載した型式の料率クラス平均値も算出してみました。

2018 現行国産スポーツ 料率クラス平均値
対人 対物 傷害 車両 クラス合計値
4.5 3.9 4.0 5.4 17.9

スポーツカー・スポーツモデルという事で対人と車両の項目クラス平均がやや高い数値となっていますね。それに伴って料率クラス合計値平均も高い傾向となっています。スポーツカーの保険料金は高めという定説はまだまだ続いている様ですね。

別カテゴリの料率クラス平均値
対人 対物 傷害 車両 クラス合計値
2018年 スバル車 料率クラス平均値
4.0 4.1 3.8 4.1 16.0
2018年 国産SUV 料率クラス平均値
4.6 4.8 3.7 3.6 16.6
2018年 輸入コンパクトSUV 料率クラス平均値
4.0 3.8 4.0 6.2 18.0

現行国産スポーツ料率クラス3東京オートサロン2018 SUBARU VIZIV[出典:https://clicccar.com/]

今回は現行国産スポーツ・スポーツモデルの車両料率クラスについて調査してみました。【現行】の言葉通り現在も継続して購入できる車種・モデルをリストとして掲載しています。

上位には運転支援システムをもつ型式が顔を出しています。ワーストランキングについては一千万円を超える高級プレミアムカーが独占するという、なんとも皮肉な結果となりましたね。ただ、これらの車を購入する層は料率クラスが高い(悪い)事で保険料金が幾ばくか上がろうと気にはしないでしょう。

また、スポーツカー・スポーツモデルへの先進安全自動車(ASV)の適用、いわゆる運転支援システムや自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)等の導入は大分浸透していて、もう一歩のところまで来ている事が確認できました。もちろん最新のモデルには順次導入は進んでいますので、何れ全モデル標準装備になるのではないでしょうか。

その時、スポーツカーの料率クラスがどの様に様変わりしているのか非常に楽しみですね。

それでは、現行国産スポーツ料率クラスを簡単に言えば!

今回のテーマを簡単に言えば!

 現行国産スポーツで最も料率クラス評価の良かったはスバル レヴォーグ Sti Sport[VMG]型。

 現行国産スポーツで最も料率クラス評価の悪かったのはレクサス  GS F[URL10]型。

 スポーツカー・スポーツモデルとはいえ、先進安全自動車(ASV)化が進んでおりより安全に配慮されている。

 価格が4桁超えの高級プレミアムスポーツカーは総じて料率クラス評価は高い傾向にある。

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