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自動車保険どちらが安い?軽自動車ハスラーとコンパクトカーの保険料金を比べた意外な結果とは!?

suzuki_hastler_mr52s

コンパクトで燃費も良く経済的な軽自動車。車体サイズや排気量制限はあるものの、税金面でもかなり優遇されており、かなりのアドバンテージを持っています。

それだけにやはり人気があり、2022年の統計では軽自動車比率の全国平均は40.0%となっています。都道府県別では50%を超えている地域も珍しくありません。

そんな庶民の味方であり街乗り最強の軽自動車ですが、自動車保険でもコンパクトカー、いわゆる小型・普通乗用自動車より保険料金は安いのでしょうか?

さあ、気になりますよね。

SUZUKI HUSTLER[画像出典:https://www.suzuki.co.jp/]

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まず、自動車保険であっても全ての自動車への加入が義務付けられている「自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)」については、その保険料金に違いはほとんどありません。

自賠責保険の料金比較
保険期間 軽自動車 乗用自動車 差額
保険料(1年) 12,550円 12,700円 +150円
保険料(2年) 19,730円 20,010円 +280円
保険料(3年) 26,760円 27,180円 +420円

正確に言えば軽自動車の方がちょっとだけ安いです。差額は年額で150円、3年で420円ですので安いといえば安いのですが、まあ正直大差ない感じですね。

ではここからが本番です。任意自動車保険ではどうなのでしょうか。実際に見積もりを比べてみましょう。

ここで注意しなければならない点は、軽乗用車と小型・普通乗用車では型式別料率クラスのシステムが若干異なるという事です。

2020年に軽自動車にも型式別料率クラス制度が導入されましたが、軽自動車は3段階評価であるなど若干の違いがあります。

従って保険料金を比較する乗用自動車の型式(車種やモデルを識別する型番)によっては料率クラスが大幅に変わって保険料金にも影響します。

この辺りを意識して比較をしていきましょう。

軽自動車と乗用車の保険1

それでは実際に、任意自動車保険で軽自動車と自家用乗用自動車の料金を比較してみましょう。

契約条件は以下として、車のみを変更して料金見積もりを出してみます。

●見積もり条件

保険料金 見積もり条件
見積タイプ 年齢 年齢条件 等級 免許色
タイプ26 26歳 26歳以上補償 10 ブルー
共通条件
・年間走行距離:【 5000km未満 】
・運転者限定:【 なし 】
・事故あり係数:【 なし 】
・対人・対物:【 無制限 】
・人身傷害:【 5000万円 】

今回は記名被保険者(契約車両を主に運転する人)の年齢については「タイプ26」で見積もりを比較します。

●今回比較する車

軽自動車と保険料金を比較
車種 型式 料率クラス
合計 ASV割
ハスラー
(軽自動車)
MR92S 1 1 1 2 5 ×
XV GT3 4 4 5 7 20 ×
パッソ M700A 7 7 8 4 26 ×
アクア MXPK11 5 6 7 7 25

※軽自動車(ハスラー)の料率クラスは3段階評価
※小型・普通乗用車の料率クラスは17段階評価
※2023年月時点での調査内容となります

軽自動車ハスラー(型式:MR92S)と他の小型・普通自動車の保険料金を見積もり比較してみます。同世代比較ということで、各車両の初度登録年月も合わせています。

・パッソ(型式:M700A)は良好な料率クラス評価の車であり、軽自動車ハスラーとの基本的な比較対象として見ていきます。

・インプレッサXV(型式:GT3)は、パッソよりもかなり優秀な料率クラスの普通自動車として。

・アクア(型式:MXPK11)は料率クラスの評価はパッソと同程度ですが、ASV割引の対象となります。

これらにて保険料金を比較検証していきます。果たしてどれだけ料金が変わってくるのか興味深いですね。

さあ、それでは結果です。車両保険の有無によって2つの表を作成しました。

まずは車両保険なし条件での金額比較です。

保険料金比較 - 車両保険なし
車種 保険料金 差額
ハスラー(軽自動車) 19,190円
XV 16,630円 -2,560円
パッソ 21,620円 +2,400円
アクア 17,620円 -1,570円

結果としては、軽自動車(ハスラー)の保険料金は2番目に高い結果となりました。

XVは料率クラスが優秀なだけあって保険料金も割安。アクアはASV割引が適用されており、それによってハスラー(ASV割引適用外)よりも保険料が安い結果となりました。

XVは車格的に少々上のクラスに位置しておりますが、クラスレスな割安さを誇っています。パッソに関しては料率クラスからすると打倒な結果ですね。

車両保険なしの条件では、「軽自動車の方が保険料金が安いとは言えないという結果に。

続いては車両保険あり条件での金額を比較します。

こちらは「フルカバータイプ」の車両保険をセットした場合の保険料金比較になります。

 保険料金比較 - 車両保険あり(フルカバー)
車種 保険料金 差額
ハスラー(軽自動車) 37,640円
XV 40,370円 +2,730円
パッソ 38,220円 +580円
アクア 39,400円 +1,760円

車両保険ありの条件では、軽自動車(ハスラー)の保険料金が1番安いという結果となりました。

とはいえパッソとは僅差であり、あまり差がありません。パッソの車両項目クラスが「4」とかなり優秀な評価であることも影響しています。

XV、アクアに関しては料率クラスの評価通り順当な保険料金であり、差額となっていると思います。車両項目クラスも標準的な評価ですが、車両価格が高めであるためその分が車両保険金額に反映されています。

車両保険付きの条件では「概ね軽自動車の方が保険料金は安いという結果になりました。

ただし、XVもアクアも車両保険金額を少ない額に調整することで、ほとんど保険金額に差がなくなることが確認できています。

今回の結果から基本的には、以下で覚えておいて頂ければOKと思います。

・車両保険なしの場合:軽自動車の保険料金が安いとは限らない(料率クラス評価次第)

・車両保険ありの場合:概ね軽自動車の保険料金が安い(料率クラス評価と条件によっては差がない)

2つの見積もり比較から保険料金の差額を簡単にまとめると。

軽自動車VS乗用車 保険料金差額
車両保険なし 小(軽自動車の方が高い場合あり)
車両保険あり 小(一応軽自動車の方が安い)

車両保険の有無によって結果が変わりましたが、昨今においては任意自動車保険では必ずしも軽自動車の方が安い訳ではないです。

「車両保険あり」の場合であっても、保険料金の差額があまり変わらない傾向にあります。これは、軽自動車の車両価格が高くなってきたことに関係します。

近頃では軽自動車であっても、コンパクトカーと同じかそれ以上の価格帯となっています。

車両価格が高ければ、車両保険の金額もあがりますから、軽自動車と小型車の保険料金に差があまりないのは納得できます。

また、この辺りは比較する車種(型式)の料率クラスによってもかなり変わります。「料率クラスの評価と契約条件によっては、かなり変動する」という補足も付け加えておきます。

料率クラスが悪くても!保険料金を節約する方法あります!

型式別料率クラスは確かに保険料金に影響しますが、保険会社や契約条件によってもトータル金額は変わってきます。

例えクルマの料率クラスが悪くても、なるべく安い自動車保険を見つける事は可能です。

それにはどうすれば良いでしょう?

答えは、複数社の見積もり取得と比較・検討です。経験上、それがもっとも効果的で最短ルートです!

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軽自動車と乗用車の保険料2

今回は素朴な疑問。「軽自動車の保険料金はやっぱり安いのか?」を検証してみました。

コンパクトカー(小型・普通乗用車)と比べてどうなのか、興味深い案件でした。

結果として、最近では「必ずしも安い訳ではない」ことがわかりました。

比較する車の型式別料率クラスによっては、軽自動車より保険料金が安くなるコンパクトカーもあります。車両保険つきの任意保険についても、軽自動車の有利さはあるものの料率クラスと車両保険金額の条件次第かなと思います。

しかし、軽自動車の経済的優位性は、自動車税や重量税などの税制や燃費の良さも含めた統合的な面での強さです。任意保険での優位性が低下したとしても、その存在価値はまったく揺るがないでしょう。

何はともあれ、軽自動車は素晴らしく独創的な規格であり、もはや無くてはならない存在です。コンパクトカーの価格帯もぐんぐん高騰してきているので、いずれ「軽自動車の保険料金のほうが安い」に回帰するかも知れませんね。

それでは、軽自動車とコンパクトカーの保険料金を簡単にいえば!

今回のテーマを簡単に言えば!

 自賠責保険では軽自動車の方がコンパクトカーよりも微妙に安いが大差なし。

 任意保険(車両保険なし)では必ずしも軽自動車のほう安い訳ではない。

 任意保険(車両保険あり)では概ね軽自動車のほうが安い。

 任意保険では車両保険の有無や型式別料率クラス、補償条件によって結果が異なるが差額は大きくない。

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