ミツビシ eKスペース［BA型］の保険料はいくら？【自動車保険料の見積り-相場と目安】デリカミニじゃない！三菱のもう一つの正解

激戦区の軽スーパーハイトワゴン市場に、ミツビシから、新型「eKスペース」が登場！

このクルマの本質を解き明かす「鍵」は、大ヒット作「デリカミニ」との関係性にあります。

ミツビシは「日常のキャンバス」としての「eKスペース」と、「非日常のギア」としての「デリカミニ」という、極めて巧みな棲み分けを選択しました。

優れた基本性能を土台に、あくまでシンプルで、親しみやすさを追求。

今回は、そんな、新型 ミツビシ eKスペース［BA型］について、年齢や条件ごとに、自動車保険料の相場と目安を見ていきましょう。

MITSUBISHI eK SPACE［画像出典：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/］

ミツビシ eKスペースとは

eKスペースには、プラットフォームを同じくする、二台の「兄弟」の存在があります。

まず、「双子」ともいえる日産ルークス。そして、三菱「デリカミニ」という、個性の異なる「兄」。その三台の中で、この「eKスペース」が与えられた役割こそが、eKスペースの本質を物語ります。

デザインに宿る、三菱の「引き算の美学」

MITSUBISHI eK SPACE［出典：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/］

ルークスが「先進性」を、デリカミニが「タフネス」を、強く打ち出します。その一方で、eKスペースは、あえて、強い個性を主張しない道を選びました。

外観はルークスをベースとしながら、ブラックアウトされた水平基調のグリルと、一体化したヘッドライトで、あくまで穏やかで、親しみやすい表情を追求。

ミツビシの象徴である「ダイナミックシールド」は設けず、クリーンデザインに徹した。それは、あらゆる日常を受け入れる、無地の「キャンバス」である、という新たな「選択」です。

この思想は、インテリアにも、貫かれています。

室内も、基本的にはルークスに準じています。柔らかなグレージュを基調とした、質感の高いインテリアは、リビングのような心地よさと開放感があります。

運転席には7インチマルチインフォメメーションディスプレイを標準で備え、様々な情報を表示します。ただ、兄弟たちにある「12.3インチ大型統合型インターフェースディスプレイ」の導入はなく、それが大きな違いの一つでもあります。

それは、日常での使い勝手を優先した、無駄のないシンプル設計という答えでもあります。

最高の「基本性能」という、揺るぎない土台

MITSUBISHI eK SPACE［出典：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/］

もちろん、その「キャンバス」を支えるクルマとしての基本性能も、クラストップレベルです。

スーパーハイトワゴンの価値を決定づける、室内空間は「兄弟」たちと同様に、圧倒的な広さを誇ります。後席に座った大人が、ゆったりと足を組める、広大なニールーム。

スーツケースを4個も積載可能な、使い勝手の良い荷室。そして、細やかな配慮が光るのが、後席の快適性を高める「リヤサーキュレーター」でしょう。

こうした、実用性へのこだわりが「日常のパートナー」としての、価値をさらに高めています。

走りと安全。三菱の実用性を貫く「選択」

MITSUBISHI eK SPACE［出典：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/］

パワートレインの基本となるのは、マイルドハイブリッドを廃止した、信頼性とコストのバランスを重視したエンジンです。

そして、兄弟たちと異なるのは、新型eKスペースのラインナップが、極めて、割り切った構成だということです。ターボを設定しない自然吸気エンジンのみとしており、それは、日常的な市街地での扱いやすさ、燃費、そして何よりも「車両価格の手頃さ」を優先する、という明確な「選択（意思表示）」でもあります。

日常にオーバースペックな性能は不要である、という、引き算の美学がここにもあります。

その一方で、最も重要な安全性能に妥協はありません。

衝突被害軽減ブレーキをはじめとする、予防安全技術パッケージ「三菱 e-Assist」を、全車に標準装備しています。これは、日産・三菱の技術が融合した、最高の「基本性能」であり、日常の安全を確実に支える、という、誠実な「姿勢」そのものです。

確かに、高速道路での運転支援技術「MI-PILOT」は、eKスペースには搭載されていません。しかし、それこそが、三菱の明確な「選択」です。

華やかさよりも、日々の暮らしに寄り添う実用性を貫く。その思想こそが、eKスペースの走りと安全を支える、揺るぎない本質かと思います。

これらの先進安装備は、事故のリスクを低減させ、自動車保険料にも良い影響を与えると考えられます。また、ハイブリッド廃止による、車両価格の抑制と、構造のシンプルさも、明確な追い風となるでしょう。

それでは、次に自動車保険のシミュレート結果を見てみましょう。

MITSUBISHI eK SPACE［出典：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/］

グレード	概要		価格
G	●ガソリン 0.66L CVT e-Assist	2WD	1,809,500円
		4WD	1,945,900円
M		2WD	1,749,000円
		4WD	1,879,900円

保険料金シミュレート見積り条件

それでは保険料金のシミュレート見積もりをしていきましょう。今回見積もり条件とした内容を記述しておきます。

●見積もり条件

保険料金 見積もり条件
見積タイプ	年齢	年齢条件	等級	免許色
タイプ20	20歳	全年齢補償	8	グリーン
タイプ21	21歳	21歳以上補償	9	グリーン
タイプ26	26歳	26歳以上補償	14	ブルー
タイプ30	30歳	30歳以上補償	18	ゴールド
共通条件
・年間走行距離：【 5000km未満 】
・運転者限定：【 本人・配偶者限定 】
・事故あり係数：【 なし 】
・対人・対物：【 無制限 】
・人身傷害：【 5000万円 】
・搭乗者傷害：【 なし 】
・車両保険(ありの場合)：【 フルカバー[免責5-10万] 】

今回は記名被保険者（契約車両を主に運転する人）の年齢別に4タイプ「タイプ20」～「タイプ30」で見積もりを取得します。

ミツビシ eKスペースの保険料金シミュレート見積り結果！

MITSUBISHI eK SPACE［出典：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/］

それでは自動車保険料金をシミュレートした見積り結果を見てみましょう。

2025年 保険料金シミュレート結果 ［ 年間保険料 ］
ミツビシ eKスペース G（2WD） （ 型式：BA1A ）
見積タイプ	車両保険なし	車両保険あり
タイプ20 (全年齢補償)	48,340円	104,860円
タイプ21 (21歳以上補償)	26,390円	55,430円
タイプ26 (26歳以上補償)	18,070円	36,430円
タイプ30 (30歳以上補償)	11,760円	22,740円

各タイプでは記名被保険者(主にその車を運転する人)の年齢以上の運転者のみを補償対象とする年齢条件割引を前提にしています。年齢を重ねるにつれ順当に保険料金が割安になっていくのがハッキリ分かりますね。

こちらは一定の条件をもとにシミュレートした結果なのであくまでも参考としてお考え下さい。

ミツビシ eKスペースの保険料金ポイント！

MITSUBISHI eK SPACE［出典：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/］

それではミツビシ eKスペースの保険料金に関わるポイントを確認しておきましょう。

保険料金に関わるポイント

e-Assist搭載 　ASV割引の適用 　エコカー割引の適用 　型式別料率クラス

ポイントとしては上記の4つが挙げられます。それでは順に説明していきます。

▼ e-Assist搭載

eKスペースには、電波レーダーやカメラなどを通して安全で快適なドライブをサポートする、ミツビシの予防安全技術「三菱 e-Assist（イーアシスト）」が全車に標準搭載されています。

これにより、衝突被害軽減ブレーキシステム（歩行者・自転車検知付）はもとより、車線逸脱警報システム＆車線逸脱防止支援機能や、前方衝突予測警報も標準搭載しています。

高速道路での長距離運転をサポートする高速道路同一車線運転支援システム「マイパイロット（MI-PILOT）」については、残何ながら導入はなく、オプション装着も不可となります。

その他、踏み間違い衝突防止アシストを全車搭載。空から見下ろしたような映像で駐車を支援する「マルチアラウンドモニター（移動物検知機能付）」は、上級グレード（G）にのみ、オプションで搭載が可能となっています。

MITSUBISHI e-Assist［出典：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/］

これにより、eKスペースは「セーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」に該当しています。

「e-Assist」の様々な運転支援機能（ASV）によって劇的に事故を減らすことが可能となり、型式別料率クラスへ高評価として反映されます。

料率クラスの高い評価はそのまま保険料低減へとつながります。

※2020年から軽自動車にも型式別料率クラス制度が導入されました。

▼ ASV割引適用

前述の予防安全技術「e-Assist」によって、eKスペースには「衝突被害軽減ブレーキシステム（Forward Collision Mitigation system：FCM）」が全グレードに搭載されています。

これはミツビシで言うところの、いわゆる自動ブレーキ機能（Autonomous Emergency Braking – AEB）です。これによって各保険会社でASV割引（保険料金一律9％割引）を受けることができます。

ASV割引適用終了は、その型式の自動車が発売された年度に「3年」を加算した年度の12月末日です。従ってeKスペースについては、保険開始日が2028年12月末迄であれば割引が受けられます。

ASV割引の適用

割引あり 2028年12月末まで （ 保険始期日 ）

また、いずれ割引適用からは外れますが、AEBを含めた「e-Assist」の事故予防効果は型式別料率クラスに十分反映されており、ASV割引適用が終了したからと言って必ずしも保険料金に不利という事でもありません。

▼ エコカー割引の適用

eKスペースは純粋なエンジンモデルであり、ハイブリッドモデルについては設定がありません。

したがって、一部保険会社にて設定のあるエコカー割引は適用対象外となります。

エコカー割引の適用

割引対象外 ※適用対象モデルなし

▼ 型式別料率クラス

ミツビシ eKスペース の型式については、駆動方式（2WD/4WD）の種別によって2つの型式が存在します。

型式ごとに料率クラスの評価がなされ、この評価が保険料金の増減にも直結します。

・型式別料率クラス［2025年］

MITSUBISHI eK SPACE 型式別料率クラス
グレード	駆動	型式	対人	対物	傷害	車両	ASV割
eKスペース	2WD	BA1A	4	4	4	4	〇
	4WD	BA5A	4	4	4	4	〇

※ASV割：[ 〇 割引あり / × 割引なし ]
※軽自動車の料率クラスは7段階評価

『ASV割』項目は型式別にASV割引の対象かどうかを表しています。eKスペースに関しては衝突被害軽減ブレーキ（AEB）が全車搭載されていますので、前述の適用期間内であればASV割引が適用されます。

eKスペース全体としての型式別料率クラス評価は、「標準」に当てはまるかと思います。保険料金的には「影響は小さい」となります。

ミツビシ eKスペース 料率クラス評価 （保険料金への影響）

★★★☆☆ 標準 （ 保険料金への影響は小さい ）

※★5段階［ とても悪い / 悪い / 標準 / 良い / とても良い ］

もちろん、車両金額も異なりますし契約内容によっても実際の保険料金は変わってきます。

ミツビシ eKスペースの保険料金を簡単にいえば！

MITSUBISHI eK SPACE［出典：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/］

新型eKスペースは、日々の暮らしに寄り添う「パートナー」。

それは、デリカミニとは異なる、もう一つの「正解」だと思います。誰もが「個性」を主張する、この時代。あえて、その中心から一歩引くという、極めてクレバーな戦略です。

全ての人が、特別な「ギア」を求めている、訳ではない。シンプルにその通りですね。

それでは、ミツビシ eKスペースの保険料金を簡単にいえば！