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自動車の種類と区別を簡単に解説。軽自動車以外の車を「普通車」という呼び方は正しいの?

軽自動車と普通車1

車の話をするとき「軽自動車」とそうではない車を区別するものとして「普通車」という言葉が使われることが良くあります。

私も何気なく使っていますが、でもこの言葉は本当に正しいのでしょうか?

気になったので改めて調べることにしました。

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何気なく普通車、普通車といっていますが普通車っていったい何でしょう?

この辺りを説明しようとすると道路交通法(運転免許制度)と道路運送車両法での定義というのが必ず出てきますが、これを細かく見ると訳が分からなくなります。ですので今回はもっと大雑把に分かり易くしてみたいと思います。

基本は道路運送車両法の区分をベースに説明していきます。

まずは普通車(普通自動車)について具体的に見てみてみましょう。大きく普通自動車というと、それは乗用自動車、貨物自動車、乗合自動車が含まれた総称になります。

大きく普通自動車とは
・乗用自動車
・貨物自動車(トラック等)
・乗合自動車(バス等)

これは軽自動車も同様で、いくつかのタイプの軽自動車(軽乗用車、軽貨物車、軽特殊用途車)が含まれた総称です。

大きく軽自動車とは
・軽乗用車
・軽貨物車(トラック等)
・軽特殊用途車(福祉車両等)

普段から単純に「普通車」、「軽自動車」と呼んでいますが、実は複数の車両タイプが意味的に含まれていたんですね。

さてこの「軽自動車」も、その対比に使われる「普通車」という呼称も、一般的には暗にその中の『軽乗用車』『乗用自動車』を指して使われている事が多いのではないでしょうか。

明確ではないものの、こうボンヤリと乗用車をメインにイメージしている感じと言いますか。

そうするとここでの「普通車」とは、より正しくは「普通車 ≒ 普通乗用自動車」を表している事になります。

つまり、曖昧に「軽自動車以外の車」という意味で使われる事も多い「普通車」ですが、暗に(ボンヤリではありますが)乗用車を対象とした呼び方であり、以下の様なイメージで使われている事になります。

「軽自動車以外の車」としての普通車とは
小型乗用自動車 これらを合わせて
「乗用自動車」
普通乗用自動車

ここで留意点としては、普通乗用自動車とは小型乗用自動車を抱合した呼称ではない、と言う事です。

上図の通り、普通乗用自動車には小型乗用自動車は含まれません。

小型自動車、普通自動車、そして軽自動車は別のものとして扱われているのです。

もし小型乗用自動車と普通乗用自動車を一言に纏めるとすると、それは「乗用自動車」になります。

したがって、軽自動車以外の乗用自動車を表現する場合には、「小型・普通乗用車」または「乗用自動車」という言葉を使うのが正しいといえます。

「軽自動車以外の車」には他にも小型貨物自動車や普通貨物自動車等もあるのですが、恐らくそれはほぼ意識されてはいないでしょう。たしかに自分が「普通車」と呼ぶ場合でもそれらを意識している事はなく大雑把にイメージしているだけですね。

ですので、軽自動車とそれ以外の車両を区別するのに、慣例的に「普通車」という呼称が用いられますが、これは使われているニュアンスからすると微妙にズレています。

軽自動車と普通車2

小型乗用自動車、普通乗用自動車、そして軽自動車はそれぞれ違う存在です。

税制や自賠責保険での扱い、車関係の制度上でもこれら自動車は基準を持って明確に区別されています。

慣例的に軽自動車とそれ以外の車を「普通車」という呼称でボンヤリと区別するのは決して悪いわけではありません。ただ、背景として明確な区別があることを理解したうえで、その言葉を使っているかどうかでは全く意味合いが違ってくると思います。

折角ですので、ちょっとした雑学としてどこか記憶の片隅にでも覚えておいて頂ければと思います。

それでは、軽自動車と普通車を簡単に言えば!

今回のテーマを簡単に言えば!

 軽自動車とそれ以外を区別する「普通車」という言葉の定義は非常にあいまい。

 軽自動車の対比として「普通車」という言葉の使い方は正確には間違い。

 軽自動車、小型乗用自動車、普通乗用自動車はそれぞれ別々の扱いのもの。

 自動車の種類にはそれぞれ規格に基づいた区別がある。

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