「自動ブレーキ」という言葉は皆さん耳にしたことがあると思います。
先進安全自動車(AVS:Advanced Safety Vehicle)の衝突回避支援の一つで正式には「衝突被害軽減ブレーキ(AEB:Autonomous Emergency Braking)」と言われるものです。
なにやら難しそうに聞こえてしまいますが、要は車の運転中に危険をアラーム警告で注意を促したり、緊急時には自動的にブレーキ制御してぶつからない様にしてくれる自動車の運転支援機能の一つと思って頂ければよいでしょう。
この自動ブレーキ装着車をそうでない他車と区別して、保険料金が安くなる仕組みが導入されています。
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運転支援システムと自動ブレーキ
Toyota Safety Sense[出典:https://toyota.jp]
運転支援システムとしてはSUBARU アイサイトが有名になり、その中でも自動ブレーキ(プリクラッシュブレーキ)機能はそのCMでも話題に上がりました。
アイサイト以外でも日産インテリジェントモビリティやHonda SENSING、トヨタのSafety Sense等が運転支援システムとして存在し自動ブレーキ機能を有しています。
また、これらの様な高度な運転支援システムまでではなくても、スズキのデュアルカメラブレーキサポートやレーダーブレーキサポート、ダイハツのスマートアシスト等でも自動ブレーキ機能を提供しています。
今や、自動車の衝突回避(運転)支援機能による自動ブレーキは珍しいものではなく、むしろ当たり前の装備となってきています。
2021年11月から自動ブレーキ義務化の方針も政府より出されており、全車標準装備の機能となるのもそう遠い話ではありません。
より安全な車は保険料もより安くなる
そういった状況もあり、2018年1月1日より自動車保険では自動ブレーキ機能搭載車への割引制度[自動ブレーキ割引(ASV割引)]が導入されています。
具体的には、型式別料率クラス(車両料率クラスとも呼ばれます)の仕組みを一部改善し、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)の装着の有無によって発売後約3年以内の型式については最大9%割引を適用するというものです。
また、軽自動車にも2020年1月1日に型式別料率クラスを導入する事を前提として、その導入までは全型式について自動ブレーキの有無によって同様の割引を適用する措置が取られました。
その際、軽自動車については「発売後約3年以内の制限」は設けらず、自動ブレーキが搭載されていれば割引が適用されていました。
現在においては、軽自動車にも予定通り2020年1月1日から型式別料率クラス制度が導入されており、普通・小型自動車と同様に「発売後約3年以内の型式について」自動ブレーキ割引(ASV割引)が適用されるように改定されています。
また、発売後3年過ぎてしまったら自動ブレーキ割引(ASV割引)自体は適用されなくなります。
しかしながら、発売後3年というのは、その型式の自動ブレーキによるリスク軽減効果を評価をし保険実績を蓄積している期間です。
十分な保険実績蓄積の結果、その型式を料率クラスによって適切に評価できる様になりますので、リスク軽減効果が十分にあると評価されればより低い(安い)料率クラスとなります。
よって発売後3年を経過して割引がなくなっても、保険料金は安くなっている訳です。
従って、割引というよりは、現状の型式料率クラスの改善であって、より事故リスクの少ない車種に乗っている人の保険料負担の公平性確保を図るのが目的のようです。
とはいえ、自動ブレーキ車であれば保険料金が安くなるのも確かです。我々消費者にとってはより安全により安くなる訳なので願ったり叶ったりといえますね。
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自動ブレーキと保険料割引を簡単に言えば!
2018年以降に各保険会社で自動ブレーキ割引(ASV割引)として衝突被害軽減ブレーキ搭載車への割引制度が導入されています。
当時、損害保険料率算出機構より発表されたこちらの割引制度の内容ですが、発売後約3年以内の型式に適用する割引率も予定通り9%となっています。
車の技術革新によってより安全性が高まり、それが正しく評価される事によって保険料金も安くなるのは素直に喜ばしいことですね。
それでは、自動ブレーキと保険料割引を簡単に言えば!
今回のテーマを簡単に言えば!
2018年より型式別料率クラス制度の改定により、自動ブレーキ搭載車は保険料が安くなる割引制度が導入されている。自動ブレーキ搭載車は発売から約3年間、保険料金が9%割引となる。
3年経過後は自動ブレーキのリスク軽減効果を十分に反映した料率クラスが適用される。
軽自動車についても、2020年より型式別料率クラスが導入され同様の制度となっている。
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